ドクターT

5月27日 僕が尊敬するドクターT(http://volcanoes.seesaa.net/)が学会の発表のために東京に来ている。発表はもう終わって今日は夕方の飛行機で羽田から鹿児島に帰るまで時間があるらしいのでランチをご一緒する。相変わらずおもしろい。僕の知人の中で「キン肉マン2世」をきちんと読み続けている少数派が2人いる。ひとりがアニメーション作家として大活躍している辻直之君(http://cannes.exblog.jp/)、もう一人が目の前にいるドクターT。二人ともかなり独創的というか、変わっている。ふたりとも存在自体が謎を含んだ、アーティストである。
「お昼食べました?」と聞くと「軽く。でももうちょっと食べますよ」ということで、蕎麦ならいいかなと思って神田の「まつや」に(牛めしの「松屋」じゃないよ)。そしたら、その前に軽く食べてたのが蕎麦なんだって。早く言ってくれよ、ドクター。でも蕎麦屋にしようって僕言ってなかったかも?すみません。ともかく昼間からビールとニシンの棒煮、そして江戸前の蕎麦で幸せである。「まつや」はお客さんもいいし、雰囲気もいいね。夕方に来るともっといいけど、ちょうどお昼時なんで混んでました。また、そのうちゆっくりできる時間に来ようと。
蕎麦を食べた後、カフェでコーヒーを飲んでいるとき、ドクターがコーヒーにミルクを細く出して注ぐ。コーヒーの黒の中にミルクの白が流れてマーブル模様ができる。じーっと模様を見つめるドクターの視線は少年のよう。突然「こういうふうに複数の溶岩の成分が完全に混ざらないで固まる場合があるんですね」と溶岩トーク。おだやかに炸裂するドクターワールド。さらに模様を見詰めた後、スプーンでささっとマーブルを壊すようにかきまぜる。うーむ、映像的。コーヒーとミルクの溶岩。
ドクターの奥さんがまた素敵な人なんだけど、今日は来ていない。残念。次は二人で来るように。アスタルビスタ!