6月28日(土)の日記

最近、週末は忙しい。6月28日(土)は、まず午前中にJR浮間舟渡駅から徒歩7、8分の印刷屋さんに校正を見せてもらいに行く。問題なさそうなので印刷依頼。そして清澄白河へ。東京都現代美術館で「屋上庭園」展を見る。なんというか…展示はともかくこの建物があまり好きではないんですよね。アートってこんなに偉そうにしないといけないのかね。でも、作品はおもしろいのがいろいろありました。時間がなくて大岩オスカールは見れない。再び池袋経由で浮間舟渡に。超スピードの4時間仕上げでできた印刷物を持ち帰る。重い。
さて高円寺。ところがくたくたで浮間舟渡で電車を待ちながらホームで眠ってしまう。おお!よくいるね。こういうのんきな人。あの人は僕の友だちだったのか。でもどうにか目を覚まし、埼京線、新宿乗換中央線で高円寺に。Maching Moleで行われる「映像の地下水脈」夜の部19時にぎりぎり間にあった。
ヤジマチサト士さんの作品、『夢の触角』というタイトルどおり「なんかひっかかる感じ」を映像にしている。今回、一見サラッとした普通(?)の映画だが、やはり奇妙な映画だと思う。宮崎さんの作品やかわなかさんの旧作についての感想も書きたいところだが、これはまたの機会に。
で、かわなかさんの新作『米子・映画・青春』ですが、ラストのカメラが垂直に移動する視線が印象的。といっても、なんのことかわかりませんね。こういうイメージはかわなかさんの作品では比較的少ない気がするが、この作品『米子・映画・青春』の冒頭で「旅の繪5」とシリーズ名が告知されていたことを思い出して納得。かわなかさんは、きっちりした構造的な実験映画を作る一方で、その反対に広がりのある作品も作っている。どちらの作風にしても記憶が重要なテーマになってくる傾向があるのだが、その話はまた今度。で、「旅の繪」シリーズは広がりのある作風の方で、特におおらかな視点と光があふれるような、ゆらめきを感じさせる作品が多いと認識している。今回も、全体的に安定した編集力で魅せるのだが、ラストのショットが(米子という小さな地点からの)世界への広がりを感じさせてとくに感動した。
今回は、29日もやることがあるので山路には行けませんでした。ごめんなさい、かわなかさん。行ったらどうせ朝までですからね。
「映像の地下水脈」は9月も注目です。ゲストは三角みづ紀さんです!