かつて何度も聴いた音源。一番好きな音かも。日本の音楽の中でも世界で最も有名な曲のひとつなので、いろんなバージョンがあって当然だが、この変形具合は今聴いても痛快だ。そして感動する。言葉とメロディが変わることによって生まれる新鮮で艶やかな表情。
そして不思議な映像。でも、これはこれでいい。どう変わっても、変わることがいい。転生技術＝芸術。
この曲を初めて聴いた京都のタンゴ喫茶のディテールを今でもよく覚えている。あの時間はなんとも言えないものがあった。待つことの幸福をあれほどあじわえる店は他にない。至福の時間だった。いつかアルゼンチンに行ってこの曲を聴きたい。
