「Culure Power」に淺井裕介君のインタビューが…

武蔵野美術大学芸術文化学科の岡部あおみさんのゼミが運営しているWebサイト「Culure Power」はとても充実している。
http://apm.musabi.ac.jp/imsc/cp/index.html
コンテンツが蓄積してどんどんいいものになっている。基本的にはアーティストやキュレーターなどアート関係者のインタビュー。おそらく授業の一環として取材しているのだろう、テキストは学生がまとめている。

で、久しぶりにのぞいてみたら淺井裕介君のインタビューがアップされていた。
http://apm.musabi.ac.jp/imsc/cp/menu/selection/asai_yusuke/interview.html
しかもテープ起こしは2年前取手でお世話になった林さん。なんだかうれしい。というか、とてもうれしい。林さん、ありがとう!

明大のDC系でもこういうふうに継続的に、プログラムを蓄積させたい。でも、今はそのシステムがないからな…。来年度、新しいメンバーといっしょに作りたいな、と。システムがないといっても技術的な問題じゃなくて、運営システムがないだけだから、やる気がある人がいればできるはず。

それにしても昨年行われた淺井君の横浜美術館の展示はよかった。展示というより公開制作の面が強かったのがいい方向にいったのだろう。4か月間の会期中に3回見ることができて本当によかった。1回ではもったいない。見るたびに、庭の景色が変わるような感じ。マスキングテープに描かれた動植物が育ち、移動して、変化、変身していた。スケールが大きい展示だったけど、大きな作品にありがちなモニュメンタルな印象はない。徹底的にモニュメンタルであろうと存在を誇示するあの美術館建築の中で、淺井君の絵のしなやかさは際立った。大きくて、自由で、かろやか。ゆっくりしているように見えてすばやく、いつの間にか増殖して、そして消えた。今、横浜美術館に行くたびに淺井君の絵を思い出す。