水戸に行こう! 「日常の喜び」展+カフェ・イン・水戸2008

水戸芸術館で10月25日(土)から「日常の喜び」展が始まる。
http://www.arttowermito.or.jp/art/modules/tinyd0/index.php?id=4
これはおもしろい。実は参加作家の藤浩志さんを少しだけお手伝いしてきました。他にも淺井裕介、KOSUGE1−16、梅佳代などおもしろい作家がたくさん出品している。
作家もいいけど現場がいい。学芸員の森司(もり・つかさ)さんがいい雰囲気をつくっている。みんながのびのびといい仕事ができるように、気配りをしている。気配りしているけど、たのしんでいる。それが作家やアシスタントにも共有されて、たのしくて、でも挑戦していく現場が生まれている気がする。いいなー。すごいすごい。
企画側の人って進行とか管理をするために、すごくピリピリしている場合がある。一方で、すごくルーズで穴だらけの場合がある。もうこういうのは組み合わせとか、相性の問題もあって、ピリピリした緊張感の中で生まれてくるものもあるし、ルーズだけどそれがいい意味で作家が自由にやりたいことを実験できるのにうまく作用する場合もある。でも、どちらかだとやっぱりうまくいかないことのが多いだろう。現実にはいろんなしがなみもあって、中途半端に緊張し中途半端にルーズとなったりする。
でも、森さんはうまい。中途半端じゃない。緊張感もあるし、創造的な意味での自由な空気もつくっている。うまい。うまいというと技術としての話になってしまうが、やはり技術としてうまいのだ。作家の力を発揮させる技術。だけど技術だけじゃない。やっぱり、森さんの考え方と態度、行動、そんないろいろなものが結びついて、アーティストの信用を得ているのだと思う。すごくかっこいい。学芸員というより、スポーツマンみたい。サッカーが好きで、サッカーのコーチやっている人みたい。チームが勝つとうれしい。選手がいいプレーをするために自分ができることをする。選手がたのしそうだと、自分もたのしい。選手が困っていれば話をする。いっしょに考える。そんな感じ。森さんがたのしいと作家たちもたのしそうです。いいなー、この空気。たのしそうな森さんの表情を見ていると、そこにはしんどいことも全部引き受ける強さも感じる。作家といっしょに展覧会を作る強い意志。企画を進めていく喜び。
というわけで(全部は見てませんが)「日常の喜び」展は、本当にタイトルどおり、喜びに満ちた展覧会。おすすめです。
それにしても、梅佳代さん、どこかで見たことある人だな〜とじーっつ見つめてしまいました。そうです、そのお顔はテレビで拝見していたのでした。失礼しました。おじさんです、ボケているんです。ご本人も作品も最高に素敵でした。
同時期に開催しているカフェ・イン・水戸2008もおもしろそう(「日常の喜び」展は来年1月18日までだけどカフェ・イン・水戸2008は今年の11月24日まで。要するに11月24日までに行くと両方見れてたのしさ2倍です)。こちらは水戸の中心市街地が会場になっています。
http://www.arttowermito.or.jp/art/modules/tinyd0/index.php?id=3
きむらとしろうじんじんさんの野点があります!!