東北旅行

11月22日(土)〜24日(月)に、管啓次郎先生と同級生のパコと3人で東北に旅行してきた。花巻、盛岡、仙台、山形。それぞれの土地で印象に残っていることはたくさんあるが、なんといっても東北の紅葉が美しかった。川を流れる水、遠くに見える山の連なり、そういう景色を見ているだけであきることがない。ひんやりと澄んだ空気に包まれて、冬がすぐ近くに来ている気配がただよっている。晩秋の東北。
今日、24日には山形美術館で、太田三郎さんの展覧会「日々」を見た。美術館に到着したのがちょうどギャラリートークの直前で、作家本人の解説を聴きながら作品を鑑賞することができた。太田さんの作品は1点で、大きな広がりをイメージさせる力があるので、そうした作品がこれだけの数、集まるとやはり見ていて疲れる。だけど充実した展覧会。
版画としての切手、消印、手紙。日々の刻印/郵便というシステム/場所の存在/だれかがそこに生息しているということ/郵便局という中継点。切手を貼るという行為。
そして種子。遠くに行くこと。連鎖すること。形を変えること。複製としての生命。
何年も前から太田さんの作品が気になっていたので、まとめて作品を見ることができてよかった。
くたくたに疲れたが、心地よい充実感。山形は何年か前までは、ドキュメンタリー映画祭のたびに行っていたのだが、2回ほどお休みしたので、久しぶり。時間があれば大好きな八文字屋書店に行きたかったんだけど、今回は残念ながら無理だった。東京にもあんなに充実した書店はなかなかないから悔しい。でも、まぁいいか。また東北旅行すればいいや。来年は久しぶりに国際ドキュメンタリー映画祭に行こう。