最近のできごと。

一週間遅れの報告が続くのもマヌケなので、最近の日記。
12月12日(金) 新領域創造専攻の修士研究中間発表。安全学系の発表に関心があるものがいくつかあった。自分の発表は、ダンドリが悪く失敗。与えられた時間が5分というのはちょっと短いけど、それにしてももっとうまく発表したい。夕方までみんなの発表を聴いてからコウヨウと横浜に。芸大の映像学科で田中功起さんのトークを聴く。作品制作の姿勢や考え方が聴けてよかった。僕が田中さんの作品が気になるのは、「体験」や「感覚する」というキーワードで語ることができそうだが…、もっと何かあるだろう。これからの課題。とにかく田中功起さんは重要な作家。
12月14日(日) 同級生たちと竹橋の東京国立近代美術館の常設展を見る。昔(といってもつい1、2年前のこと?)はもっとボリュームがあったような気がする。見やすくしたのかな。一長一短。でも気のせいかも。企画展「沖縄プリズム」を見るつもりだったけど、伊藤君が千葉市美術館に行くというので同行する。「国立美術館所蔵による 20世紀の写真」展の最終日。ハミッシュ・フルトンが1点あったので。もちろん、他にも気になる写真がいくつか。写真って、どりだけ生々しくハードな内容でもセンチメンタルになってしまうメディアだと思う。時間が、今ここの現実を写真からどんどん遠ざけていく。
12月15日(月)夕方、京橋のユマニテで硨島伸彦さんの展示を見る。これから何か変わる予兆のようなものを感じた。全体的には、構成的要素が減り、色面のコントラストも減少している作品が多かった。これからどうなるかというのはまだわからないけど、そういう時系列的想像よりも、絵画作品そのものに「謎」があるのがいい。フラットな色面で描かれた動物たち。かれらはどこに行こうとしているのか?キャンバスを超える大きな広がりのイメージ。世界の謎。
12月16日(火) 早稲田大学大隈講堂で演劇集団「創造」による『人類館』の公演を見る。それほど宣伝していたと思えないのだが、800席がほとんどうまっていて驚いた。人間を展示物とする「人類館」が舞台の物語。悲しい歴史を描くのに笑いをうまく使っている。一方で人類館にはいろいろな人間が展示されているという設定なのに、沖縄だけの物語になっているのは問題かなと思った。主題が沖縄だから仕方ないといえば、それまでなんだけど。いろいろ考えさせられる内容でした。会場で偶然、造形大時代の同級生O君と会う。6、7年ぶりの再会でうれしい。短い時間でささっと近況報告。また会いたい。また会いたいと思える人がいるというのは、当たり前だがいいことだ。旅に出たくなる。