1月の備忘録

さてさて、その後あったことを備忘録的に。
2008年にのぼりとでお世話になった真部剛一君に岡山で再会。メチャクチャなつかしい。今後、何か一緒にできるかもということを思いつくまま話す。久しぶりにあってもこういう話ができるというのはいい。はっきりいって明大ではまったく何もできなかったし、こういう話をできるやつとも会わなかった。大学の外のが希望があるというのがわかったのだけが大学院に入った意味だったのか。まぁ、それはいいか。とにかく真部君もがんばっています。負けないように僕も今後の活動を考えます。
そして、広島市現代美術館に。山下陽光氏が参加している『一人快芸術』展を見るため。いい展示でした。
http://www.hcmca.cf.city.hiroshima.jp/web/main/special_exhidition.html
沢田マンションの写真がとてもいい。美術館で行われた山下氏のイベントのドキュメントがなかなか魅せます。くだらん話がほとんどで、そこがとてもいいのです。これを見るのに1時間とられるので、この展示を見に行く人は余裕をもって行きましょう。
そして大阪の梅香堂で下道基行さんの展示を見る。本当はお休みなのに、曜日を間違えて行ってしまったのですが、店主の後々田さんが開けてくれました。ありがとうございます。藤浩志さんや森司さんが後々田さんはおもしろいと言ってたのですが、本当におもしろいユニークな人でした。かなり長居をしてしまいました。
下道さんには「WHAT AM I DOING HERE? ワークショップとトーク:5つの小径」でワークショップしてもらうし、この展示は見ておかないとね。下道さんの作品、本やファイルでは見せてもらったことがあったのですが、展示を見るのは初めてでした。うーん、やっぱり展示はいいですね。本とは違うヌケがあります。下道さんの場合、被写体のおもしろさもあるんだけど、それだけでは語りきれない魅力があります。全国のいろんな場所を撮っているんだけど、そこに行っているというのが当たり前なんだけどよい。場所に出会った驚きが定着している写真らしい写真だと思いました。
1月24日に水戸芸術館にボイス展を見に行きました。展覧会は僕にはちょっともの足りない内容でしたが、ボイスのことを名前しか知らずにいた若い世代にはいいのかも。僕だって名前以外に何を知っているのだと聞かれると困るけど。ただ、社会彫刻論を書いたボイスの展覧会なんだからもっと社会的なものにできた方がよかったと思うのでした。結局、美術業界のスターにしてしまっている。そこが残念。
ところで論文以外にもこのブログを更新していなかった理由があって、それは世の中を騒がしている青木真也問題。これについてはちゃんと書きたいと思っていたんだけど、論争みたいなのも嫌だし。総合格闘技の話ですよ。アートなんかどうでもいいのです。はっきりいって青木パッシングはバカらしい。大みそかの青木の行動に問題があったのは確か。でも、くだらない大人が選手をコマにしか思っていないのか、ひどい扱いをしているのは事実。そっちのが大きな問題だし、非難されるべきでしょう。TBSってひどくないですか?やっぱりマスコミってバカなのかね。
世間の言説では増田俊也さんに一番同感します。
http://blog.livedoor.jp/masuda_toshinari/archives/51361920.html
http://blog.livedoor.jp/masuda_toshinari/archives/51363781.html
http://blog.livedoor.jp/masuda_toshinari/archives/51365263.html
僕も大学院でやらなくてもいいことを(なぜかやらないといけないと思いこんでしまい)いっぱいやってしまったので、青木には勝手に同情してしまいます。それは個人的なことなんだけど、組織と個人の関係という問題はある。あんな対抗戦、やる意味ないでしょう。興行の駒としてしか人間を見られていないのはどうなんでしょうか。
そんなこととは別に、世の中でアーティストとして知られているほとんどの人よりも、青木真也のが断然アーティストだということもいっておきたい。わざわざアーティストと呼ぶ必要もないくらい圧倒的に鮮やかなことをしている。ぎりぎりのところで勝負しています。青木は日本を出たほうがいいのかも。このあたりは難しいところもあるかな。悪いことをしたのは確かだから、そこは反省して青木には活躍してほしいです。
格闘技といえばソバットシアター。よいニュースです。ソバットシアターの『電信柱エレミの恋』(格闘技とは関係ないです)が文化庁メディア芸術祭での優秀賞、第64回毎日映画コンクールで大藤信郎賞を受賞しました!やった!バンザーイ!中田君、おめでとうございます!