Blooming:ブラジル―日本 きみのいるところ 豊田市美術館

豊田市美術館で明日からおもしろそうな展示が始まります。「始まります」ってのは本当に始まるだけで、僕が関わっているわけでもなんでもないのですが、おもしろそうだから勝手に宣伝します(ま、だいたいいつも勝手に宣伝してんだけど)。
「Blooming:ブラジル―日本 きみのいるところ」という展示。7月5日から9月21日まで。
http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/2008/special/000319.html
美術館のサイトから企画主旨を引用します。

日本から遠く、昼夜、季節の逆転した国ブラジルには、世界最大の日系人社会があります。移民百周年を迎えた2008年に、日本で最も多くのブラジル人が住むここ愛知県で、ブラジルに関わる現代作家たちの作品を紹介します。相互に移動を繰り返したこの百年の円環を経て、異なる文化や背景を持つ人々の邂逅は、新たなものを生み出す可能性を秘めています。私たちの隣人であり、また地球の反対側に住まう人々について思いを馳せれば、視点は大きく広がり、さまざまなことがみえてくるでしょう。現在のブラジルは、夢と矛盾が交差する複雑で混沌とした像を映し出します。そしてその地の美術は、繊細さ、優しさ、寛いだ雰囲気と、社会における矛盾を同時に伝えます。花々が開いて花粉が空中に広がり、その生命力が穏やかに浸透していくように、ブラジルの美術は、人と人・空間・社会を結びつけていきます。それは、繊細でなおかつ豊かなエネルギーを与えてくれるでしょう。

出品作家で注目すべきはエルネスト・ネトと島袋道浩かな。残念ながら、僕はまだこのふたりの作品の現物を見たことがありません。でも気になる。
島袋さんはムサビの岡部あおみさんのインタビューがすごくいいです。
http://apm.musabi.ac.jp/imsc/cp/menu/artist/simabuku_michihiro/interview.html
サンフランシスコの学校で、あんた学校来なくていい、と言われて辞めろってことなのかと思ったら、島袋さんが街に出ていろいろ見つけるタイプだというのを先生がわかってくれて、学校に行かなくてもちゃんと単位もくれる。しかも学校の施設をあんまり使わないからという理由で学費を半分返してくれるんだけど、そのときに「旅費に使いなさい」と言われてロンドンに行ったり。作品がどうこうってのもあるけど、どう生きるか、そのスタイルにその人の作家性が出ますからね。
会期中はイベントもいろいろあって8月16日には吉増剛造さんと島袋道浩さんの対談があるそうです。これには行きたい!