そして田中功起!

青山ブックセンターを後にして、日比谷線で中目黒に。しばらく駅周辺をぶらぶらと散歩。夕方まで時間をつぶしてから、知人と待ちあわせて田中功起氏の個展(青山|目黒)のオープニングに。写真でのみ見ていた光州ビエンナーレの作品を実際に目にすることができてよかった。ものすごい数のオブジェが作られているが、素材はマルチプルなもの。100円ショップで売っているような日用品(実際に、ダイソーやその他の100円ショップで買ったものだ、と言っていたと思う)。なんかいじっている。この、いじる感覚がすごくいい。触っていくうちに、なにか手を加えていって、何か変化がおきる。一見、ただのいたずらのように見えて、クリエィティブの結晶のような輝きが見えてくる。その輝きは、いたずらそのものが本来もっている力なのかもしれない。見ているとドキドキして、とにかく嬉しくなる。
展覧会のタイトル「シンプルなジェスチャーに場当たりなスカルプチャー」の「場当たり」な感じがよくでている。そして、この「場当たり」性が管啓次郎先生の研究領域でもあるクレオール・カルチャーと共通する部分だと思う。
お客さんがいっぱい来て盛況の中、田中さん本人ともお話できてよかった。今度、よく勉強して準備してから再びじっくりとお話を聞きたい。先日のオープンゼミは僕の準備不足にもかかわらず、田中さんの上手な話と熱心な聴講者に助けられたから、いつか違う形で何かしたい。
とにかく、この展覧会はおもしろいので、ぜひ足を運んでください。
http://www.aoyamahideki.com/index.htm
「日常の喜び」展のときにお世話になった水戸芸術館の森さんと竹久さんともお会いできたのもハッピー・サプライズ。二人ともかっこいいです。