青森雑感(1) 失敗ばかり

青森での失敗は数あれど、その最大のものは大洞君を誘うのを忘れたこと。大洞君がいれば、今回の青森滞在がDC系にとってより大きな財産になったことは間違いない。どうして気がつかなかったのか…。我ながらバカだった。
それから、今さら何だけどみんなをもっと早く巻き込めばよかった。2週に1回は集まるとかね。そうすれば、みんなの意見ももっと反映できたし、もっと積極的に参加できたはず。そういえば桜島のときは、僕ともうひとりで3食20人分の料理を作っていたけど、それは展示とかアーティスト対応を全部浦田さんたちがやってくれてたからなんだよね。みんなに助けてもらってできてたことなんだよなぁ。それなのに展示のことでずいぶんとひどいことを言ってしまった。あー、本当にバカでした。
ただ、今回の青森でよかったのは僕が困っているのをみんなわかって自主的にできることをやってくれたこと。本当にありがたかったし、うれしかった。このあたりは、去年のイベント的なできごととは全然違う動きだったと思う。
結局、みんなクリエイティブが求められる状況におかれれば、何か考えて動くんだよね。それは本を読むとか、映画を見るだけじゃ生まれない。DC系が本当に「創造」を目指すのなら、先生たちには「創造」が生まれる仕組みを考えてもらいたい。どんな本を読んだらいいとか、どんな映画やどんな展覧会を見たらいいとか、そんなふうにソフトを与えられるばかりでクリエイティブな環境になるかといったら違うと思うし。その点ではIAMASとかSFCのがやっぱり考えている気がする。仕組みをつくっている。ディレッタントを育てるつもりなら今のままでいいけど、だったら少なくとも僕がいる意味はない。DC系は予算も少ないししかたないのかなぁ。大学院に入って1年半たって、やっと少しまともに意味があることができたわけで、これは遅すぎたとは思う。これは大学の仕組みというより僕の力不足が原因なんだけど。せめて1年の初めから、今回みたいなことができていたら、だいぶ状況は違っていたはずなんだけどね。
ともかく、今は残りの時間を有効に使うことを考えたい。12月からいろいろやります。