いよいよ明日2月4日、かわなかのぶひろさんのレクチャーです。そして2月5日(木)は田中功起さん。

いよいよ明日2月4日(水)はオープンゼミ初日。ゲストは、かわなかのぶひろさん。
http://d.hatena.ne.jp/masaki_unozawa/20090127/1233082613
東京造形大時代、僕はかわなかさんの授業を受講していなかったので、なんだか不思議。僕が在学していた当時、造形大でかわなかさんの講義形式の授業はなかったと思う。ビデオ制作の授業を履修すれば教えてもらうこともできたのだが、なんとなく選択しなかった。だから、いわゆる教え子ではない。「かわなか先生」と言わずに「かわなかさん」と呼ぶ関係。でも、大学を卒業してからいろんなところでお世話になった。今もなっている。頼んでおいてなんですが、まさか、明治で授業してもらうことになるとは…。ありがたいことです。
ところで、ニュー・メキシコ系アメリカ人の詩人ジミー・サンディエゴ・バカの「暗闇にとりくむ」*1という自伝的散文を、僕が所属している研究室の管啓次郎先生が訳している。まったくの偶然だが、かわなかさんの人生と「暗闇にとりくむ」は妙にシンクロしていておもしろい。
文学に産業として作られる(要求される)ベストセラーがある一方で、よりパーソナルな表現としての詩や散文がある。映像でも、(現代のハリウッド映画のような)大きなマーケットのための映画とは正反対の映画、より個人的な動機によってつくられる映画の歴史があります。かわなかさんには、個人映画と映像の可能性についてレクチャーしていただきます。
そして、2月5日(木)のゲストは田中功起さん!田中さんは新進気鋭のアーティスト。初めて田中さんの作品を見たときの衝撃は忘れられません。頭の中で「!」と「?」が交互に点滅。一見、無造作に見えて繊細。洗練しているように見えて、大胆。僕にとって、田中さんは「世界の使い方」をオープンにして見せてくれる作家です。
両日ともに19時から(開場は18時30分)明治大学秋葉原サテライトキャンパスです。入場無料、定員50名(予約はありません、先着順の入場です)。ぜひ、ご来場ください。

*1:『世界文学のフロンティア 私の謎』岩波書店、に収録。傑作です!